スタートレックの製作時期とセットの関係を観察してみると、その時代背景が見えてきたりします。
まあ、あらゆるSF物には付き物のツッコミやね。
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まず時代設定は2286年の映画「ミスター・スポックを探せ!」に出てくるコンピューターの画面。
製作時期は1984年。
2286年設定の割には丸みを帯びたCRTブラウン管モニターをセットに埋め込まれているのがわかる。
しかも表示されているのも、お世辞にもきれいな画像とはいえない。
次に時代設定が2154年のドラマ「エンタープライズ」の一場面。
先の映画より製作時期は逆に新しく2004年になる。
どうですか、大変カラフルな画面で贅沢にも大型液晶モニターがふんだんに使われています。
時代設定からしてこの「エンタープライズ」が一番古いシステムでないといけないのに、悲しいかな小道具がいちばん新しいと言うことになるのです。
TNGと言うドラマは7年間も続いたため、初期の頃はコンピューター画面が動作するシーンがほとんどない。
後期ではコンピューター画面がアップになることもあった。
時代背景を考えると、いかに未来の設定を創ろうかと苦労しているスタッフの努力が感じられますね。
特にスタートレックシリーズは最新物が古い設定だったりするから大変だと思います。
こんなどうでもいいところにツッコム私はやっぱりマニアックなのか、はたまた只のイケズなんだろうか…(笑)。