暴走機関車 RUNAWAY TRAIN ウィキペディア
「子供の頃に観て非常に印象深かった映画です」という方からこのDVDをお借りしました。
「DVDは宝物です、むやみに人に貸してはいけません。貸せば無くなると思え…」なんて言いながらお借りしました。
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うーん、私も含め世の中の映画に対する目が肥えたんでしょうか。
正直初めて見る映画にしては新鮮味がなかった。
それは仕方ない、でもよくよく考えてみるとこれすごい映画なんです。
1985年といえば東西冷戦真っ只中、そんな時代に黒澤明監督が構想した脚本を元に、ロシア人(当時はソ連)の監督がメガホンをとったという話題作品。
当然今では当たり前のCGなんて技法はありません。
確かにこの頃でいうとスターウォーズの特撮なんかがブレイクしてましたが、この映画に特撮が使われてるとは思えないほどリアルな迫力です。
スタントも命がけだったのではなかろうかと思います。
でも命を懸けてでも映画を作る、そんな時代だったのかもしれません。
ストーリーはいたって単純ですが、奥深い人の心情を極限まで突き詰めた作品なのだと思います。
なんかユーチューブに懐かしい淀川長治さんの解説がありました。
これを見ていて思った。
多分子供の頃にこの映画を日本語吹き替えで見ていたら、きっと私にも思い入れのある映画になっていたのかもしれません。
DVDが字幕のみなのが残念だけど、できれば有名声優さんの吹き替えで、コタツにごろんと入って、改めてゆっくり見てみたいものです。
そんな懐かしい香りのする映画でした。
追伸:DVDは宝物です、私は絶対にお返しします。