公開当時、映画館へ見に行く予定でしたが、わけあってNGとなり、このブルーレイで初めての鑑賞となります。
上の写真は、パッケージだけでは様が悪いので、なんとなく腕時計を置いてみました。
ほんとは駒を置きたかったんですが…
…
はてさてこの映画、結構楽しみにしてました。
最近、いまいち感情移入できる映画に出会えてなかったので、この映画に賭けてました。
結果的に、最初から最後まで、映像の隅々を目を凝らして見入ってしまうぐらいの大ハマリ映画になりました。
うん、これはぜひともブルーレイで見てほしい映画ですね。
しかしあらすじは非常にややこしい。
もし、映画館の字幕で見ていたら、確実に理解不能だったでしょう。
おそらく字幕にくぎ付けになって、せっかくの素晴らしい映像をいっぱい見逃していたことだろうと思います。
でもDVD/BDの場合、吹き替えよりもオリジナル音声の方が音響が良く迫力があるのは確かなので、一度吹き替えでドップリハマってから、改めてオリジナル音声で見直すというのも面白いかもしれません。
●始まるなり誰かの夢の中というのは分かるんですが、何故そこから始まるのかというのは、今回購入したブルーレイの特典映像に紹介がありました。
なんとなく夢を題材にした映画だということは前情報として頭にインプットされていましたが、まさかこんなに奥深い内容だとは思ってもみませんでしたね。
監督はクリストファー・ノーランで、映画「ダーク・ナイト」の監督でもあります。
思えばなんとなくシーンの流れのイメージが似ています。
この映画が夢の中の夢を描くのに対して、人間の心の裏の裏を描いたのがダーク・ナイトだったと記憶してるんですが、これも印象に残る映画でしたね。
映画って監督によって描き方がはっきりと違うというのも色んな見方が出来て面白いんですが、好きな映画の監督作品はどれをとっても面白いのは確かです。
●この映画を見ていて、ちょっとキャストが気になって調べてみたら、やっぱり”トム・ハーディ”ではありませんか。
えっ、彼ってもうこんなオッサンなの?って感じ。(笑)
おそらくトレッキー(スタートレックファン)ならすぐにピンとくるでしょうけど、”ネメシスSTX”ではなかなか鋭い演技でジャンリュックを追い詰めてくれた若手俳優でした。
それと”バンド・オブ・ブラザーズ”の9話目にも出てくるんですが、ほんとにピッチピチのやんちゃな若造に描かれてるんで、今回の映画の彼の姿には驚いちゃいました。
まあ、それだけ年月は経ってるってことなんでしょうけど。
そう思うと逆に”レオナルド・ディカプリオ”っていつまでも若々しいですね。
ディカプリオと言えば、最近”シャッター・アイランド”という映画も見ましたが、これもなかなか面白い映画でした。
最後の彼の言葉が非常に意味深でしたね。
年月を思わせる俳優と言えば、”トム・ベレンジャー”にも驚きました。
映画「プラトーン」のバーンズ、そう、あのボブ・バーンズ2等軍曹。
どっぷりとシルバー世代を演じられてます。
あ、渡辺 謙さんも当然いい感じでしたよ。
なんとなく”ラストサムライ”のイメージがついてしょうがなかったけど…;
●メイキング映像を見ると、この映像のほとんどがアナログなのにも驚きます。
当然CGも使われてますが、昨今のCGがメインの作りではなくて、アナログで表現することが無理な部分に関してはあえてCGで補うという感じです。
あの大掛かりなセットでのメイキング映像を見てると改めて…
「映画って、ほんとに素敵ですね」
「さいなら、さいなら、さいなら」
って、淀川長治さんが降臨しそうです(^o^;)
この映画のラストも非常に意味深なんですよ。
あの駒、どうなるの?…もしかして!?
※追記していいですか…
ストーリーの中で無重力シーンが出てくるんですが、この撮影技法は1968年公開の映画「2001年宇宙の旅」と同じ方法なんです。
ということは「2001年宇宙の旅」という42年前の映画が、いかに技術の先取りをした映画だったかということです。
名作はこのようにして生き続けるわけですね。