「さぁて、今晩は早めに寝て明日早起きをしよう」と思いつつテレビを何気に見ていると、隣家で「ガラガラガシャッ」と物音がします。
時間は夜の10時ごろ。
うん?裏のお家は確か誰もいないはず。
たまに帰ってこられることもあるから、久しぶりに掃除でもしておられるのかなと。
しばらくしてもうそろそろ寝ようかなというとき…
…
今度は我が家の勝手口の方からなにやら「ガサガサ、ガリガリ」と怪しげな音。
思いっきり何かをひっかく音です。
ははぁ~ん、うちのネコが家に入れないんで怒ってらっしゃるのかな?
私は離れの二階にいるので上から母屋の勝手口が一望できます。
「おーい、何してんにゃぁ」と声をかけつつ二階から勝手口周辺を懐中電灯で照らすと、何もいません。
いや、何もというかネコらしき姿が見当たりません。
しかも変な音もピタッとやみます…???
う~ん、野良猫が逃げたのかなと、とりあえず納得してみる。
まぁいいやということでしばしテレビを観覧していると、またもや怪音。
「ガリガリ、ゴソゴソ」
(・_・;)エッ....?
テレビの音量をミュートしてその怪音に集中してみる。
するとこちらが静かにした途端その音がやみます。
(・_・;)こ、これは明らかに自分の意志を持った何者かがいる!
もう一度テレビの音量を元に戻して外の音に集中。
するとやっぱり例の怪音がし始めた。
「え~っ!もうこれ完璧に何かが居るやん」(|||_|||)
これはもう何とか解決しないといけません。
今度はテレビをつけたまま網戸を静かに開けてみます。
すると網戸を開けた途端に怪音がやむじゃないですか。
完全にこちらの行動を意識してる何かがいます。
ならばと懐中電灯を照らしたまま、じっと持久戦と行きます。
当然テレビも点けたまま数分が経って…
「あっ、動いた!?」
てっきりゾウリだと思っていた黒い物体がモゾモゾと動き出しました。
そして硝子戸をガリガリと。
「なんだ、やっぱり野良ネコじゃんw」
おそらくどこかから迷い込んできたんだろうと一階に下りて懐中電灯を持って母屋の勝手口へ行ってネコの確認。
少し離れて例の黒い物体を照らしてみると…!?
「ゲッ、なんだこいつ!」
暗闇にうごめく黒い物体は何とも奇妙な生き物。
恐る恐る近づいてみるとなんとそいつはカメ!!!
しかもよぉ~く見てみるとブタ鼻がお茶目な、
スッポン、スッポン、スッポンポン♪
でした:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
「なんでこんな所にいるの、しかも深夜に」
まあ何でもいいけど、こいつどしたらいいの?
床下にでも住まわれちゃ困るしね。
しかもうちのネコもバカだから普通に噛まれちゃいそうな気もするし。
ここはひとつこいつが住みよい場所へ運ぶしかないか。
てことで服を着替えてこいつを捕獲。
とは思いきやなかなかすばしっこいのねスッポンって。
捕まえようとするとガサガサッと素早くものの下に隠れようとします。
甲羅が柔らかいからガッツリと掴むことができません。
また、下手に上の方を捕まえると”ろくろ首”みたいに首が伸びてきて噛みつかれるのも知ってるし、どうすればいいのかしばし格闘です。
とりあえずお尻の方の甲羅をつまもうと思うのですが、この後ろ足の容赦ないキックがきついのなんの。
そんなこんなで何とかカゴの中に捕獲成功。
しかし、ドブくさいなぁ。
もしかして下水から上ってきたってことはないだろうか。
だって周りにカメが生息できそうな環境なんてないしなぁ…不思議。
とにかく人里離れた堤防まで車で運んで放しました。
帰ったら深夜1時。
結局今夜も早寝は無理でしたとさ。
翌日、おやじに深夜の出来事をお話しすると、
「なんで置いておかへんねん!」
とか言わはりまして
「コラーゲンたっぷり、お肌つるつるw」
って…
食べる気満々かよ!!!