改めて「異人たちとの夏」を見てみた。
風間杜夫演じる主人公の故郷、浅草をこれもまたノスタルジックに大林ワールドで表現されていてたまりませんねえ。
秋吉久美子と片岡鶴太郎の昭和むき出しの夫婦の姿がより一層浅草をノスタルジーな街にしてしまいます。
そしてそして、やっぱり、いっつも同じシーンで目頭があつくなります。
…
大林さんの映画って一種独特なところがあって、なんていうか、どう説明すればいいのか、文章で表現することができない自分がいるわけでなんだか情けない…。
例えば話のあらすじなんてしらなくてもいいのよね。
ただ見てみればその世界に入り込んで、体験してしまうみたいな。
だから他の映画と比べてたぶん、セリフも少ないような気がします。
余計なセリフがいっさいないような…。
だから演者のセリフが忘れられなかったりすることもある。
時折、起承転結の結末をわざわざ演者がセリフでくどくど説明してるような作品を見かけますが、正直興醒めしてしまいます。
まあ、それも表現の一つなんで私が偉そうに言えた立場でもないのですが、昭和のおっさん丸出しの私には下手に欧米よりぎみになった作品より、コテコテのこれぞ日本映画と言えよう大林フィルムが大好きでございます。
あ、そうそう「転校生 さよならあなた」DVDをポチりました。
届くのは連休明けになりそうです。