何年前だっただろう、長野県の白馬岩岳スキー場へマウンテンバイクのダウンヒルレースへ行ったとき、キャンプ場からみた夜空にきらめく天の川の美しさにものすごく感動したことがあった。
もう一度じっくり見てみたいと思いながらも、日々の生活に追われながら、おそらくもう10数年は経つと思います。
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あるとき、会話の流れで何気に「天の川が見れるところって近くにないかな」と知り合いに尋ねたところ、岐阜県の「星のふる里」が手頃なんじゃないかなとの返答をもらった。
その返答をずうっと頭の片隅に置いてはいたけれど、じゃぁ行ってみるってわけにもいかず、機会をうかがっておりました。
先日、今日は自分のために一日を使うぞとばかりに、朝から着の身着のままで、2シーター・ミッドシップエンジンの我愛車で星のふる里へロケハンに行ってきました。
※この場合の2シーター・ミッドシップとは軽トラのこと(//▽//)
星を見に行ったわけではなく、あくまでロケハンです。
最終目的はやはり雄大な天の川をパノラマで撮影することでしょう。
星がきれいなところだというのはわかってるけど、邪魔をする木々や電線もなく、じっくりと撮影に専念できる場所が無ければ意味が無いのです。
まずは揖斐(いび)川町の川沿いにある道の駅を散策です。
久しぶりの大自然って感じで、着の身着のままサンダル履きで来たことを後悔します。
道の駅にはレストラン・土産物屋、それに温泉施設があります。
残念ながら温泉施設は休館日です。
施設の外には無料の足湯もあるけど、夏場はやってないようです。
ココのレストランで昼食をとり、店員さんに星空の撮影場所はどこがいいか尋ねてみると、この辺はどこでも星空は綺麗ですが、あえて言うならココから15分ほど登ったところの藤橋城あたりはどうでしょうとのこと。
なんでも走ってるとお城が見えるそうで、その城内はプラネタリウムになってるそうな。
で、そこへ行く前に道の駅近辺を歩いて散策してみます。
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何よりもここで一番目立つ建物がこれ↓
赤レンガの古い建物で、どうも水力発電所のようです。
東横山発電所といい1921年から送電されていて、今も現役の発電所です。
管理者は元揖斐川電力株式会社、今のイビデン株式会社になります。
道の駅の端に、西横山発電所で当時使用されていた日本初の国産立軸水車と米国製発電機が展示してあります。
西横山発電所は今現在、横山ダムに沈んでおります。
機関車でもそうですが、当時の技術の勢いを感じますね。
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そして道の駅の裏山には所々動物の彫り物が顔を覗かせてます。
一見、陶器のようにも思えるんですが、これ実は木の切り株から掘り出されてます。
足場の悪いところでコツコツと掘り起こしたんでしょうね。
すごい!
見ての通り周りは奥深い山々に囲まれてます。
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さて、店員さんが言ってた藤橋城へ向かいます。
すると途中に横山ダムがありました。
場所はわかんないけど、この下に村や西横山発電所が沈んでるんですよね、なんか不思議。
ココにも発電所があり、タービンの音なのか膨大な電流の音なのか、静かな山並みに不気味な低周波音が響いてます。
ココを通り過ぎ、417号線を徳山ダム方面へ向かうと、言われた通りお城が見えてきます。
隣にあるのは西美濃天文台です。
中がプラネタリウム?
およそ似つかわしくない立派なお城です。
このお城から下を見下ろすと、数軒の旧家が目に留まります。
この敷地全体が藤橋歴史民俗資料館になってます。
200年前の生活道具や資料が各古民家に展示されているようです。
庭には薪が積まれてます。
綺麗に整ったカヤブキ屋根です。
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まあ、今回は資料館もプラネタリウムも入館せず、目的は星空を撮影できる場所の確認です。
道の駅もここの駐車場も確かに撮影可能と言えば可能なんだけど、意外とココの駐車場には電線が張り巡らされてます。
出来るだけ空を遮るものが無いところを探していると、元レストランか何かの廃墟を発見。
そこの駐車場なら空全面が望めそうです。
でもよくよく考えてみると、廃墟の前で真っ暗闇に一人で写真撮影って、想像するだけでもアンビリーバボー…
例によってインターバル撮影を決行するつもりなので、この撮影場所で7・8時間は居なくちゃなりません。
どうしょ…( ̄○ ̄;)
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あ、そうそうロケハンで思い出したけど、先ほどの横山ダム。
コンクリの中の構造が特殊で、大きな空間があるそうです。
たまにコンサートなんかもあるそうなんです。
その空間を利用して「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の一シーンでロケが行われたそうです。
当然、ロケハンも行われたのでしょうね、うん。
※2013/08/11 星空撮影に挑戦してみました。星のふる里で星空撮影 | hanoshi